中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、上海本部で「2006年上海金融安定報告」を発表した。2005年に国外から上海不動産市場に流入したホットマネーは37億6300万ドルとなっており、これは2004年に発表したデータと比べ40%増加している。流入ルートのうち、市外居住者が外貨決済で直接に住宅を購入したケースが最も多く、流入額全体の4割を占める。
こうして流入した資金について「報告」では、この種の投資資金は撤退コストが低く引き揚げやすいため、不動産市場に影響する各要素への反応が最も早く、高い流動性を持っているとしている。同年における同種資金の流出額は、流入額の3%にとどまっており、上海の住宅価格および人民元レートの上昇に対する期待感がにじむ。逆に、この期待に何らかの変化が起これば、これら資金の流出規模と速度は相当なものになるだろうと予測される。(編集SN)
「人民網日本語版」
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