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中国人民銀行(中央銀行)は10日に発表した報告「人民元レート決定システムの改革実施1周年」の中で、今後は人民元レート決定システムをさらに改善し、柔軟性を段階的に高めていくとの方針を明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同報告によると、中央銀行は引き続き中国共産党中央委員会と国務院の計画を徹底する。「主体的・制御可能・漸進的」の3点を原則として、▽人民元レート決定システムのさらなる改革▽外為市場の発展▽外為管理の改善??などを計画実施し、さまざまな改革を秩序をもって推進していく。
レート決定過程における市場の需要・供給の基本作用を一層発揮させるため、人民元レートの柔軟性を段階的に高め、合理的でバランスの取れた水準でレートを基本的に安定させる。
今後は外為市場の発展促進に力を注ぎ、▽市場のリスク測定・リスク分担システムの改善▽市場の構造や取引方法などの複合的発展の促進▽金融機関の自主的な価格決定能力とリスク管理能力の強化??などを進める。また金融機関に対し、しっかりしたリスク管理のもとで新たな業務を積極的に展開し、企業と個人向けにより豊富なリスク対応製品を提供し、市場投資ルートを拡大するよう奨励する。
また今後は外為管理の改善を進め、▽貨物・サービス貿易の一層の利便化促進▽経常項目について、強制的決済制度から自主的決済制度への段階的切り替え▽企業の海外進出を後押しする外為管理の政策的環境の整備??などを行う。このほか国内金融の安定性と安全性を保護するために、海外から流入する短期資本の監視・警告システムの改善も行う。(編集KS)
「人民網日本語版」
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