国連安保理は31日、賛成14、反対1で、イラン核問題に関する第1696号決議を採択し、イランに対して、8月31日までのウラン濃縮関連活動の全面停止を求め、また、IAEA・国際原子力機関と協力を行うよう要求しました。
この決議は、政治と外交のルートを通じて交渉による解決方法を見出す重要性を強調し、IAEAがイラン核問題の処理で果してきた役割を高く評価すると共に、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、及びドイツが6月に提出した包括案を評価しました。
中国の劉振民国連次席大使は、この決議採択のあと発言し、「安保理がイラン核問題を検討する目的は、国際的な核拡散防止メカニズムを維持し、国際原子力機関の権威と役割を強化し、政治と外交ルートを通じてのイラン核問題の適切な解決に全力を尽くすことにある」と述べました。
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