中国の家電量販チェーンの最大手、国美電器の黄光裕董事長(取締役会長)は25日、業界3位の永楽電器の買収作業が正式に始まったと発表した。これにより、大手3社がしのぎを削っていた業界の勢力図が、大きく塗り替えられることになる。国美、永楽の2社の統合で生まれる新会社は、店舗数で業界2位の蘇寧電器の3倍に達する。
国美電器はチェーン小売業界の世界22位に入っており、2005年の売上高は500億元近くに達する。一方、永楽電器の年間売上高は100億元足らず。
今回の買収では、国美が永楽の株式の90%を買収した後、筆頭株主として永楽の上場廃止手続きを行う。買収価格は52億6800万香港ドル。買収後、国美の黄董事長が新会社の51.2%の株式を保有する。
黄董事長は「家電小売業の統合や再編は必然だ。業界にみられるリソースの浪費、投資の重複、収益性の低下を変えるのに役立つだろう」と述べる。また、統合後も「永楽」のブランドは残したまま、「2ブランド戦略」による双方の差別化を進めながら、商品の多様化を図る考えを示した。(編集UM)
「人民網日本語版」
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