2006年度中華人文の始祖・伏羲を祭る儀式が3日、甘粛省の天水市で行われた。全国人民代表大会常務委員会の許嘉ろ副委員長と中国人民政治協商会議の周鉄農副主席がこれに出席した。
34の太鼓の音と9の鐘の音が会場に響きわたる中、儀式が始った。34の太鼓の音は、全国の31の省・自治区・直轄市および香港特別行政区、マカオ特別行政区、台湾省の人々がともに中華人文の始祖・伏羲を祭る意味が込められており、鐘が九回鳴らされたことは、中華民族の伝統的な最高の儀礼であり、人文の始祖・伏羲の偉大な功績に対する子孫たちの敬意を表したものである。
儀式では、のりとが読み上げられ、祭祀の踊りが披露され、儀式に出席した人々の代表たちが伏羲の彫像に拝礼して献花した。
「台湾送土団」の「送土」儀式も行われた。「台湾送土団」は台湾省から持参された土を伏羲廟に贈り、台湾省の同胞たちの始祖を偲ぶ気持ちと祖国統一への強い願いを表した。
伏羲は中華文明の始祖と見られており、その功績は世々代々今日に至るまで広く伝わっている。符号、八卦、礼儀作法、漢方薬、暦法、楽曲などによって、伏羲は新たな文明の時代を切り開いた。史書によると、伏羲を祭る伝統は春秋の頃(紀元前770年?476年)から始まったもので、今日に至るまで脈々と伝わっている。
今回の儀式は、「太昊伏羲公祭祭典」が国家クラス無形文化遺産に指定された後における初めてのもの。
(「チャイナネット」より 訳 オウギ)
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