中国政府はこのほど、「国家級無形文化遺産リスト」の第1集を発表しました。リストには、福建省武夷山市の銘茶として名高い「大紅袍」(武夷岩茶の一種)の製造技術が含まれます。製茶の分野では唯一のリスト入りとなりました。
武夷岩茶の生産地・武夷山は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産、世界文化遺産の両方に登録されているほか、国からは「中国優秀観光都市」や「全国茶文化芸術の郷」にも選ばれています。武夷岩茶は、原産地名称の保護対象で、武夷山市内の10の郷・鎮の約10万畝(約6,700ヘクタール)で生産されるもののみを指します。製法や関連の習俗は、星村、武夷、興田、洋荘、呉屯などの郷や鎮に残されています。
大紅袍の製法は、明末・清初のころ(17世紀)に生まれたとされ、10のプロセスからなります。大紅袍は、緑茶のさわやかさ、紅茶の味わいを兼ねそなえ、独特の花の香りを感じさせるウーロン茶の逸品です。
「人民網日本語版」
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