インドネシアジャワ島中部のジョクジャカルタ付近で、27日に起きたマグニチュード5.9の強い地震の被害者は、死者3000人あまり、負傷者は数千人に達しています。この地震に、一部の国と国際組織が相次いで支援を始めました。 国連のアナン事務総長は当日、地震の犠牲者とその家族に、哀悼と慰問の意を表すと共に、国連の人道主義を提供すると明らかにしました。 中国の胡錦涛国家主席は27日、インドネシアのユドヨノ大統領に見舞いの電報を送りました。また、中国政府は被災地に200万ドルの現金援助を緊急提供すると決定した上で、被害の情況に応じて、これからの救援チームと物資の提供を検討すると明らかにしました。 EUの欧州委員会も当日、インドネシアの地震救援活動に協力するため、300万ユーロの緊急援助を提供すると発表しました。 イギリス外務省は27日、当日すでに300万ポンド相当の援助物資を送り、オーストラリアは100万オーストラリアドル(75万ドル相当)の援助を決めました。 このほか、ロシアやイタリアなども、インドネシアの被災地を支援するとの意向を示しました。マレーシアと日本は、地震後の救援活動に、医療と捜索チームを派遣することを決定しました。
なお、南太平洋の島国トンガとパブアニューギニア付近の海域で28日、相次いで強い地震が発生しました。現在、死傷者などの情報はまだ出ていません。
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