中国の李肇星外相は9日、国連安保理が開催したスーダン西部ダルフール地方の紛争をめぐる外相級会合で発言し、「スーダン政府の同意と協力を得ることが、ダルフール地区における国連の平和維持部隊配置での前提条件である」と強調しました。
李肇星外相は、「スーダン政府とスーダン解放運動(SLM)がこのほどナイジェリアの首都アブジャで平和合意に達したことは、国際社会の支持の下に、アフリカ内部の問題は、アフリカが自らが主導による政治交渉を通じて解決できることを意味している」と述べました。
李肇星外相は、また、「現地に展開するアフリカ連合(AU)部隊をより強力な国連平和維持活動(PKO)部隊に早期に切り替えることは、アフリカ連合の原則的な決定である。国連がダルフール地区に平和維持部隊を配置する唯一の目的は、スーダン政府とダルフール地区各派によるアブジャ平和協定履行に協力することだ。従って、スーダン政府の同意と協力を得ることは、問題解決での前提条件である」としています。
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