フランスのシラク大統領は28日、パリを訪問したパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、「世界銀行を経由して自治政府職員に賃金を払うようEU・欧州連合に提案する」と表明しました。
シラク大統領は「イスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府への資金供与を回避するため、世界銀行に専用基金を設立して自治政府職員に賃金を払う。この専用基金の設立はEU内部での意見対立の解消にプラスである」と述べました。
今月上旬、EUはハマスのイスラエル承認を求め、パレスチナ自治政府への資金援助停止を発表しました。これを受け、アッバス議長は27日夜からパリを訪問し、パレスチナへの緊急援助を求めています。
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