中国の胡錦涛国家主席は22日、サウジアラビアの首都リヤドでGCC ・湾岸協力会議のアティーア事務局長と会談しました。
その中で、胡錦涛国家主席は中東湾岸地域の平和と安定を維持し、地域の経済発展を促し、国際的なエネルギー供給と国際エネルギー市場の安定を保障する面で、GCCが果した積極的な役割を高く評価しました。その上で、胡主席は「ここ数年、中国とGCCとの関係は大きな進展を収めた。GCC及びその加盟国はすでに中国の重要な協力パートナーとなった。双方は政治的な話し合いのメカニズムの役割を十分に発揮させ、交流と相互信頼を強め、中東湾岸地域の平和と安定を共に維持して行くべきである。そして、それぞれが得意とする分野を生かして、経済貿易協力を拡大し、自由貿易区についての交渉を速め、投資や金融分野における双方の協力を発展させていくべきだ。また、エネルギーについての対話メカニズムを整え、国際エネルギー市場の安定に共に努力し、エネルギー分野における双方の互恵協力を強化して行くべきだ」と述べました。
これに対し、アティーア事務局長は、「GCC は加盟国と中国との関係強化を奨励して、経済貿易や投資、エネルギーなどの分野における協力を強化していきたい。GCCは中国側が、自由貿易区についての交渉で示した積極的な態度を高く評価し、自由貿易区設立の目標が一日も早く実現するよう希望する」と述べました。
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