中国の胡錦涛国家主席は19日、シアトルで、「中国の平和発展と中米関係の未来について討議するシンポジウム」に出席した両国の学者と会見した後、談話を発表しました。
その中で、胡錦涛国家主席は、「中国は平和的発展の道を堅持している。平和的に発展する中国は、アジア太平洋地域及び世界の平和、安定、繁栄を促す重要な力であるだけではなく、中米関係の発展にも歴史的なチャンスをもたらしている。中国の平和的発展を真に理解してこそ、中国の未来の発展方向を深く認識する事ができるし、また中米の共通的な戦略的利益をしっかりと把握したり、中米関係の健全かつ安定的な発展を絶えず促したりすることもできる」と述べました。
胡錦涛国家主席は19日、ボーイング社の大型飛行機の組立工場を見学し、中米の経済貿易協力がボーイングの飛行機のように羽ばたくよう期待すると述べました。
胡錦涛国家主席の今回アメリカ訪問に対して、イギリスとドイツのメディアは強い関心を示しました。イギリスの「金融時報」は19日論評を発表し、「アメリカと中国は協力する以外に選べる道はない」と指摘しました。また、ドイツの「ベルリン日報」は18日掲載した記事の中で、「胡錦涛氏が今回中国の国家元首として初めてアメリカを公式訪問し、そしてビジネス界とも交流する方式を選んだことは、率直にコミュニケーションする雰囲気を作り出している。今回訪問の目的は、中国の発展がアメリカ企業にとって大きななチャンスであり、中国の繁栄が他の国に就業のチャンスをも提供しているとアメリカビジネス界の人々に訴えることにある」と述べています。(04/20)
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