清明節(中国のお盆、墓参りをして先祖を供養する)に当たる5日、江蘇省南京市江寧区西崗頭自然村では、村民たちが自ら費用を拠出して、旧日本軍による南京大虐殺の犠牲となった村民を追悼する記念碑を建立しました。同日、同区の湯山街道西梅村西崗頭で落成式が行われました。
記念碑は、正面に金色の文字で「侵華日軍南京大屠殺西崗頭遇難同胞紀念碑」(中国を侵略した旧日本軍の南京大虐殺で犠牲となった西崗頭の同胞を記念する碑)と記され、背面には犠牲者の名前とともに大虐殺が行われた期間が刻まれています。第二次大戦当時、42世帯からなる自然村落・西崗頭では、村民35人と他村からの来訪者2人が虐殺の被害に遭い、合計117部屋あった住宅の多くが焼き討ちや食糧・衣類・布団・家畜の略奪にあいました。1938年2月8日には、旧日本軍が小学校の運動場で、無辜の村民21人を機銃掃射で殺害するという事件が起きています。
この事件は、退職した元大学教授の費仲興さん(専門は数学)が調査研究を行い、その調査記録は2005年に刊行を開始した大型資料集「南京大虐殺資料集」に収録されています。
落成式には、日本の南京大虐殺60カ年全国連絡会の松岡環・共同代表や南京師範大学大虐殺研究センターの張連紅教授、同村の村民代表らが出席し、記念碑に花かごを供えました。(編集 ハルオ)
「人民網日本語版」より
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