タイの三つの反対派は27日、バンコクで、「国民政府」を設立するタクシン首相の提案に反対すると一致して表明しました。

　当日午前、民主党、チャト・タイ党、マハチョン党の党首は、タイの政治情勢やタクシン首相の提案について協議を行いました。その後、民主党のアビシット党首は記者に対して、「三党はタクシン首相が提唱する『国民政府』に参加しない。この提案は反対派との和解を見せ、反対派の目的が政治的ポジションを獲得するだけだと民衆に信じさせるために作ったものに過ぎない」と指摘しました。

　アビシット党首はさらに、反対派の三党は、現在の政治危機を解決するため、民主党の主張、つまり、タクシン首相が辞職し、国王に新たな首相を任命してもらうという意見を採用しなければならないことで一致したと表しました。