胡錦濤国家主席は21日、ロシアのプーチン大統領と人民大会堂で会談した。両国の元首は、中ロ戦略的協力パートナーシップの締結から10年間で得られた成果を高く評価。両国の戦略的協力と実務的協力を一層強化し、深め、中ロ戦略的協力パートナーシップをより高い水準に押し上げていくことで合意した。
会談の中で、胡主席は主に次のように述べた。
新たな1年の中で、中国はロシアとともに、次のいくつかの面で両国の戦略協力と実務協力をより強化するよう力を入れていく。
(1)政治面の相互信頼促進を、二国間関係発展の長期的任務に位置付け、相手国の中核的利益に関わる問題について相互のサポートを強化する。中国は、台湾問題におけるロシアの強いな支持を高く評価する。また、ロシアの国民が選んだ自国の国情に合致した発展の道を尊重し、ロシアが国の安定と安全を保護するための努力を支持することを再度表明する。
(2)実務協力の深化を中心に据え、貿易構造の改善によって、大型事業での協力を推進し、相互投資を増やし、貿易、エネルギー、ハイテク産業、インフラ産業、両国にまたがる水資源の利用・保護などの分野での両国の協力を推進し、両国の経済貿易協力全体の水準を絶えず引き上げる。
(3)両国の経済発展戦略の調整を、協力の深化に向けた努力の方向性とする。両国政府は、両国の地方や企業を積極的に誘致、支持し、相手国の経済や地域の発展戦略の中から新たな協力チャンスを模索し、新たな協力の空間を開拓し、互恵と相互利益を実現し、発展を目指す。
(4)ヒューマニズムによる交流と協力の拡大を、中ロ両国の代々の友好の重要な基礎として、根気よく常に努力を続けていく。双方は密接に協力し、綿密な計画と実施により、「国家年」(中国におけるロシア年、ロシアにおける中国年)をともに成功させる。
写真:会談前に握手する胡錦濤主席とプーチン大統領
「人民網日本語版」
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