商務部が9日明らかにしたところによると、同部と国家発展改革委員会はこのほど原糖価格の安定を図るため、国が備蓄している原糖40万トンを市場に放出すると発表した。国家備蓄の原糖の放出は今年に入り3度目。原糖の高騰を回避するための措置としては、これまで最大の規模となる。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
商務部関係者によると、国家備蓄原糖の市場放出は、供給の保証と価格の安定が主な狙いだ。商務部市場運行司が全国36の大・中都市を対象に行った大型スーパーのモニタリング調査では、2月の1キロパック白糖の平均小売価格は5.70元で、前月に比べ3.49%上昇し、前年同月比では12.9%の上昇だった。
中国糖業協会によると、今年2月末現在、今製糖期(05年10月~06年9月)に入ってからの糖生産量は累計669万6千トンに達した。前製糖期(04年10月~05年9月)は全体で706万5千トン。今製糖期の世界の食用糖生産量は、需要を約222万5千トン下回る見通し。(編集KS)
「人民網日本語版」
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