欧州委員会は27日、「パレスチナに総額1億2000万ユーロの一括的援助を提供し、パレスチナの政府と民衆による現在の経済的難局からの脱却に充てる」と発表しました。

　報道によりますと、この一括的援助は三つの部分からなり、それぞれ水と電力の供給、医療衛生と教育、及び賃金の支払いなどに用いられます。

　欧州委員会のフェレロワルトナー対外関係・欧州近隣諸国担当委員は、「今回の援助は主に、パレスチナ人民のいまの困難を解決するためのもので、EUの今後の援助プロジェクトとは関係はない。EUは、パレスチナ情勢の発展を注意深く見守っている。将来パレスチナへの援助が如何に行われるかどうかは、暴力を放棄するかどうか、イスラエルを承認するかどうか、及びすでに達成した協定を守るかどうかなどを含むパレスチナの新政府の政策によって決まる」と強調しました。