中国北西部の甘粛省にあるパンダ自然保護区の研究者は、「既存のパンダ生息地と食物基地を保護した上で、竹の人工栽培により、パンダの食物基地を拡大すべきだ」と呼びかけました。
この保護区は甘粛省南部に位置し、面積は約22万ヘクタール、保護区内に100頭のパンダが生息しています。パンダの主食である竹は大量にありますが、一部の場所では竹が一種類しかなく、そのことがパンダの生息に脅威をもたらしているということです。
パンダは完全に竹に依存しているため、周期的に枯れたり、ひどく破壊されたりすると、そこの竹の種類が単一である場合、食糧の不足でパンダが大量死亡する可能性があるというわけです。
そのため、専門家は、竹の種類が単一である地区で、人工栽培によってこれらの地区の竹林を回復させ、パンダの食物基地を拡大するよう提言しています。
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