シリアのバッシャール大統領は、21日首都のダマスカスで、「レバノンのハリリ元首相暗殺事件の調査で、シリアは国際社会の圧力に屈服しない」と述べました。
これは、バッシャール大統領がこの日、ダマスカスで開かれたアラブ弁護士連合会第22回大会で述べたものです。バッシャール大統領は、その際、「シリアは、ハリリ元首相暗殺事件国際調査委員会と引き続き協力するが、国家主権を犠牲にしない。特に、シリアは国家主権の問題で絶対に譲歩しない」と語りました。
バッシャール大統領は談話の中で、イスラエルがパレスチナ自治政府のアラファト前議長を暗殺したことを非難し、また、国際社会がイスラエルの暗殺事件に沈黙したことを批判し、アラファト前議長の死因を調査するため、調査委員会を設置するよう要求しました。
今月の初め、国際調査委員会はハリリ元首相暗殺事件で、バッシャール大統領に事情を聴取しようとしましたが、この要求はシリア側に断れました。国連安保理の関連決議によりますと、シリアが国際調査委員会と全面的に協力しなければ、安保理は制裁を含む関連措置を取ることになっています。
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