中国の今後15年の科学技術発展目標は、2020年に刷新型の国家となり、科学技術発展を経済社会発展の有力な支えとしていく方針です。
これは、胡錦涛国家主席が9日、全国科学技術大会で述べたものです。
中国科学院の孫鴻烈院士はこれについて、「科学技術の創造力を高め、経済成長方式の転換を真に実現させることはすでに、経済発展が直面している差し迫った重大な政策となっている。過去の20年余りに年平均9%の高度の経済成長を作り出したが、しかし、この成長は主に労働集約型の産業によるもので、利益が少ないだけでなく、資源の消耗も非常に大きく、コストも高く、続けることが難しい」と指摘しました。
統計によりますと、現在、科学技術の進歩の経済成長への貢献率は39%しかありません。一方、アメリカ、日本などの先進国家のこの数字は70%にも達しています。最近、中国が制定した「国家中長期科学技術発展計画」は、「2020年になって、科学技術の進歩の経済成長への貢献率を60%ぐらいに高める。このため、中国は科学技術の開発への投資を大幅に増加する」としています。
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