イタリアのベルルスコーニ首相は7日ローマで「アメリカがミラノでイスラム宗教者を拉致したことにイタリアの関与は一切なく、自らを含めたイタリア政府関係者は事前にアメリカから何も知らされていなかった」と述べました。

　アメリカCIA・中央情報局が2003年2月ミラノで一人のイスラム宗教者を拉致し、エジプトに送り、事情聴取をしました。これについてイタリア政府と情報部門は、事前に拉致を知っていたことを一貫して否定し、合理的な説明をアメリカ側に求めてきました。しかし、アメリカの新聞「ワシントンポスト」はこのほど、「CIAは事前にこの行動をイタリア情報部門に通告しており、黙許を得ている」と伝えました。ベルルスコーニ首相の発言はこの報道に対して答えたものです。