国務院の温家宝総理は1日、人民大会堂で仏フィガロ紙のインタービューに応じた。
「欧州訪問に続き、クアラルンプールを訪問されるとのことだが、日本の首相と単独で対面するか、または中日韓3カ国首脳会合という形で対面することはあるだろうか」という質問に対し、温総理は次のように答えた。
中日関係は困難な次期にあり、この局面をもたらした責任は中国側にはない。1895年、中日甲午戦争(日清戦争)で、日本は中国の台湾を占領した。1931年の「9・18事変」(柳条湖事件)では、日本は中国の東北3省を占領した。1937年の「7・7事変」(盧溝橋事件)では、日本は中国への全面的侵略を開始した。中国の人民は8年に及ぶ非常に困難な抗戦を行い、莫大な民族的犠牲を払った。死傷者の数は3500万人に達する。
中日韓には2千年余りにわたる交流史があり、友好が主な流れになっている。長期的に見れば、中日韓の善隣友好関係の発展は、中日両国の人民の根本的利益に役立つ。
中日関係の問題点は、日本がいかにして歴史問題に正しく対処していくかということだ。しかし、日本の国内にはいつも、侵略の歴史を認めず、軍国主義を美化する一部の人がいる。特に日本政府の指導者が靖国神社を何度にもわたり参拝していることが、中国やアジアの人々の感情を大きく傷つけている。長期的、安定的な中日友好関係を発展させることは、われわれのゆるぎない方針であり、最も困難な時にあっても、この方針は変わらない。日本政府は「中日共同声明」など2国間関係に関する3つの政治文書の原則を必ず順守し、歴史を鑑(かがみ)とし、未来に向かわなければならない。しかし残念なことに、日本の指導者は頑なに誤った態度を貫いている。これは中日間の正常な関係の発展、特に指導者間の接触の障害となっている。われわれは日本の指導者ができる限り早く実際の行動により誤りを正すよう望む。中日の指導者がクアラルンプールで会合できるかどうかは、ここにかかっている。
「人民網日本語版」
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