温家宝総理は21日、中国を訪れた韓国の李海●(イ・ヘチャン、●は王へんに「賛」)首相と人民大会堂で会談した。温総理は、両国間の互恵協力をより高いレベルに引き上げるため、次の3分野で一層の努力が必要だと指摘した。
(1)経済協力の長期計画をしっかり策定する。関連の計画を早急に具体的な協力分野で実行に移す。自由貿易協定(FTA)に向けた政府間協議を早急にスタートするよう努力する。
(2)たゆまず協力分野を開拓し、ハイテク・インフラ・サービス業・大型プロジェクト等での協力を引き続き実行する。韓国企業が東部沿海地域への投資と同時に、西部大開発や東北部旧工業基地の振興戦略にも積極的にも参加することを歓迎する。
(3)両国間の貿易問題を適切に解決する。韓国側が中韓貿易における不均衡を重視し、引き続き市場参入と中国からの輸入拡大において、さらに積極的かつ効果的な措置を講じるよう望む。
地域問題と国際問題について、温総理は「現在、関係国は朝鮮半島核問題をめぐる6カ国協議の回復を促す努力を続けている」と強調。さらに「中国は、対話と協議が朝鮮半島の核問題を解決する唯一の正しい選択肢であり、最大の努力を尽くして問題を平和的に解決しなければならない。関係各国は時機を捉え、柔軟性と誠意をさらに示し、できるだけ早い協議再開に向けて、雰囲気と条件を作らなければならない。中国は平和・対話の促進を続け、このために韓国との緊密な協調を維持したい」と表明した。
李首相は「韓国は中国とともに、2国間の経済貿易協力が絶えず拡大するよう努力したい」と表明。FTA協議を積極的に推進するほか、温総理の提案に基づき、協力分野の拡大を図り、韓国企業の中国西部への投資を奨励していく意向を示した。また、2国間貿易における不均衡の問題を重視し、状況の改善に向けてさらなる措置を講じたいと述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」
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