北京市は29日から、アジピン酸ジエチルヘキシル(DEHA)を含むポリ塩化ビニール(PVC)食品包装用ラップの販売と使用の禁止に踏み切った。デパートやスーパーで売られている食品包装用ラップを無作為に抽出して検査したところ、3商品が基準を満たしていなかったという。北京市食品安全弁公室が28日発表した検査結果で明らかになった。
北京市食品安全弁公室はこのほど、関連部門を動員し、デパートやスーパーおよび農業副産品卸売り市場などで売られている、20のブランドのラップ計30商品をサンプル調査した。検査の結果、北京市のデパート、スーパー、卸売り市場などで販売されているポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などを原料とするラップはすべて基準に合格したものの、PVCのラップ10商品のうち、3つが基準を満たしていないことが明らかになった。
この調査結果を受けて、北京市食品安全弁公室とその関連部門が発布した禁止令の内容は以下のとおり。
(1)DEHAを含有するもの、あるいはクロロエチレンを単独で基準値以上含むものなど、国の強制的基準をクリアしないPVC食品包装用ラップを販売することを禁止する。
(2)商業施設の食品売り場、スーパー、市場、ホテル、レストラン、飲食業会社および集団向けに食品を提供する施設などが、DEHA含有あるいはクロロエチレンを単独で基準値以上含むPVC食品包装用ラップを使用したり、取次ぎ販売したりすることを禁止する。
(3)PVC食品包装用ラップを使用して、肉類食品、加工済み食品、油脂などを直接包むことを禁止する。(編集YS)
「人民網日本語版」
|