中国の武大偉外務次官は14日北京で、中国訪問中の日本内閣府の江利川毅事務次官と、日本の中国遺棄化学兵器処理問題について協議を行ないました。武大偉外務次官は、「中国側は、負うべき責任と義務を確実に負い、旧日本軍の中国遺棄化学兵器をきれいさっぱりに廃棄し、一日も早く遺棄化学兵器の脅威や危害を無くすよう日本側に要求する」と述べました。
武大偉外務次官はまた、「日本軍国主義の中国侵略の歴史がすでに60年も過ぎ去った。日本の中国遺棄化学兵器は今も中国人民の生命の安全と生態環境をひどく脅かしている。中国側は、今回の協議を通じて、日本の政府と国民に、ある側面から日本軍国主義が中国にもたらした重大な災害を知ってもらい、更にこの不幸な歴史に対する日本側の良知を呼び起こすよう希望している」と示しました。
これに対し、江利川毅事務次官は、「日本政府は、中国遺棄化学兵器の処理問題を非常に重視し、この問題の解決を通じて、両国関係が未来に向けてよりよく発展することを期待している。日本側は、人員と環境の安全を確保する前提条件の下で、一日も早く中国遺棄化学兵器を廃棄していく」との認識を示しました。
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