四川省西部の岷山山系は、ジャイアントパンダの代表的な生息地だ。中国ジャイアントパンダ保護研究センター主任を務める張和岷氏(国家林業局臥竜自然保護区管理局局長)は1983年、大学を卒業した後、岷山山系の奥深くの地・臥竜(四川省ブン川県)に赴任し、パンダとの生活をスタートした。22年が過ぎ、張主任は今や国内外に知られるジャイアントパンダ専門家になった。
22年間、張主任は同僚と共に、飼育パンダの3大難関とされる「発情、交配・受精、子パンダ生存」の問題に取り組んできた。試行錯誤の結果、センターの飼育パンダの総数は10頭あまりから80頭余りに増え、世界でも最大の飼育規模にまで発展した。パンダのためにより良い生存環境を確保しようと、張主任は現地村民の収入増にも手を尽くし、村民による第3次産業の発展、開墾地での竹林整備に力を入れている。張主任が身をもって感じたのは、パンダの保護とは、パンダをはじめとする生態系全体の保護とイコールであることだ。パンダ保護への住民参加を進め、住民を受益者とすることで、パンダや生態系の保護が自分の利益につながると住民に認識させることが、長期的で効果的な保護に不可欠という。(編集UM)
「人民網日本語版」
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