カナダの中学・高校教員29人からなる中国訪問団が15~16日、浙江省の義烏市と金華市を訪れ、炎暑の天候を押して、60数年前に旧日本軍による細菌戦で深刻な被害を受けた地域を実地調査した。義烏市崇山村では、旧日本軍の細菌戦部隊によるペスト菌の散布や残虐な生体解剖などについて調査し、金華市雅ハン鎮下依村では、細菌戦での炭疽菌や鼻疽菌の被害者数人と対面し、被害者の身体に今なお残る傷跡を目の当たりにした。
訪問団団長を務めるカナダ抗日戦争史実保護会の列国遠会長によると、昨年の教員訪問団は上海市、浙江省、南京市などを訪問し、旧日本軍による暴力行為の被害者から歴史の事実を聞いた。参加した教員たちは帰国後、政府関連部門に積極的に呼びかけ、アジアにおける第二次大戦の歴史を教科書に盛り込むよう求めた。列会長によると、カナダ・オンタリオ州が今年採用した中学・高校用教科書には、旧日本軍による細菌戦や南京大虐殺を含むアジアの第二次大戦史が初めて取り上げられた。(編集KS)
「人民網日本語版」2005年7月18日
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