中国の胡錦涛主席は3日ロシアでの公式訪問を終え、ノボシビルクス市を離れて、カザフスタンへの公式訪問に向かいましたが、ロシアを離れるに当たって両国は、「中露共同コミュニケ」を発表しました。
この「中露共同コミュニケ」は、中露両国元首による去年10月の会合以来の両国関係の発展成果を全面的に総括し、両国が重要な国際問題と地域事務で達した共同の認識、及び胡錦涛主席の今回のロシア訪問が収めた重要な実質的成果を説明しました。
このコミュニケは、「ロシアは、一つの中国の原則を堅持し、台湾の国連及び主権国だけが加入できる国際組織への参加に反対し、また台湾には武器を売却しない。中国は、国家の主権と統一を維持し、分裂主義とテロリズムの取締りでロシアが払っている努力を断固として支持する」としたあと、朝鮮半島の非核化という目標の堅持、及び世界の平和と安全維持における国連の代わることの出来ない役割の発揮を改めて強調しました。
胡錦涛主席は、モスクワ訪問中、プーチン大統領と会談を行いましたが、両国首脳は席上、「21世紀の国際秩序に関する共同声明」に調印し、中露双方の当面の国際情勢と重要な国際問題についての立場を表明しました。両国首脳はまた両国の二国間協力に関する文書の調印式に出席しました。このほか胡錦涛主席は、ロシア連邦の議長、国家会議の議長とも会見しています。
胡錦涛主席は3日ロシアでの公式訪問を終えカザフスタンに経の公式訪問に向かい、カザフスタンの首都で開催される「上海協力機構」首脳会議に出席することになっています。
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