ＥＵ欧州委員会のバローゾ委員長は4日、イタリア南部の都市メッシーナで、「ＥＵ加盟国が引き続き欧州一体化のプロセスを推し進めるよう希望する」と述べました。

　これは、バローゾ委員長がイタリアで開かれた、欧州一体化の基盤を定めたメッシーナ会議50周年の記念活動に参加した際述べたものです。バローゾ委員長は、「『ＥＵ憲法条約』がフランスとオランダの国民投票で否決されたことに対して、ＥＵの全ての加盟国は共に行動を取り、『ＥＵ憲法条約』の批准過程で直面している難題を克服しなければならない」と述べました。

　記念活動に先立って、バローゾ委員長は、イタリアの副首相でもあるフィーニ外相と、『ＥＵ憲法条約』批准の見通し及び今月に開かれる予定のＥＵ首脳会議などの議題について会談を行いました。