一番人気がある番組、江蘇衛視の「非誠勿擾(誠実な方のみ、冷やかしお断り)」では毎回、結婚したい24人の女性が出演、男性が順番に登場し、女性たちは好みの男性を選ぶ。男性はプロフィールや紹介VTR、一芸披露、質問の回答などを通じて自己アピールする。女性が男性を選んだ場合、男性側が女性を受け入れればすぐに「カップル成立」、そうでなければ男性が退場し、女性は引き続き男性を選ぶという形式だ。
お見合いブームの盛り上がりで、6つのテレビ局が計7番組を打ち出したが、視聴率はどれも高く、各テレビ局のメイン番組となった。視聴率が高いことで、広告費もつりあがり、「非誠勿擾」のスポンサー料は一度は数千万元にまで上ったという。
お見合い番組の人気に火がついた主な原因は、出演者たちが伝統的な結婚観をひっくり返すような、大胆な発言をするところにある。これにより、番組自体も多くの批判を集めた。ネットユーザーたちは出演者が「物質主義」、「拝金主義」すぎると批判、テレビ局に対しても商業化がすぎると叱責した。しかし不思議なことに、ネットユーザーが批判すればするほど、お見合い番組の視聴率はますます高くなるのだ。
どうあれ、テレビ局はお金をもうけ、番組に出演した人たちは人気者になった。今年上半期の中国テレビ界は、「お見合い番組時代」に突入したと言っても過言ではないだろう。しかし、米国の類似番組のアイデアを踏襲していることから、中国テレビ番組のオリジナル性欠乏が見て取れる。(編集SN)
「人民網日本語版」
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