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聞き手:王小燕
9月は中国では新学年の始まる月で、北京の各大学では早くも8月末から新入生を迎えています。
今回の「CRIインタビュー」はこのようなキャンパスが活気づくシーズンにちなんで、中国の教育事情をユニークな視点で分析するゲストにお越しいただきました。40年余りの中国語学習歴があり、日本の大手商社を定年退職した後、一般公募で東京大学北京事務所所長に就任した宮内雄史さんです。
中国では1999年に、大学生募集枠の拡大により毎年の入学者数が急増し、現在は年間募集が約700万人規模になっています。1980年代生まれ、1990年代生まれの若者は、高校(大学)教育を受ける人の割合がこれまでのどの世代より高く、中には海外留学の経験者も多数います。これは、今後の中国にとってどのような意味があるのか。また、「中国も早晩高齢化で経済が停滞局面を迎えるであろう」という指摘に対しての宮内さんの見方は?
ところで、中国人の海外留学はここ10年ほどで急増している一方、海外から中国留学に訪れる諸外国の留学生も増えています。しかし、こうした中で日本人留学生の数は減ってこそいないものの、母数の拡大により5~6%にまで落ち込んでいます。
「今こそ中国留学に大きなメリットがある」と力説する宮内さん。かくも熱心に日本人の若者に中国留学を勧めている理由は何か。データを交えながらの分析をぜひお聞きください。
【プロフィール】
宮内雄史(みやうち ゆうじ)さん
1947年 神奈川県川崎市生まれ
1971年 東京大学教養学部教養学科卒業(専攻:米中関係)
1973年 三菱商事株式会社入社
1974~76年 (シンガポール)南洋大学留学(中国語習得)
1978~81&83~87年 2度にわたり北京駐在
1992年 業務部中国Team Leader
1997年 業務部中国室長
2000年 日本貿易会・国際社会貢献中心事務局長
2004年 三菱商事(上海)総経理室長
2007年~ 東京大学北京代表所所長
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