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日本語題:ティース・オブ・ラブ
英語題:Teeth of Love
【キャスト】
顔丙燕(イエン・ビンイエン)
中国国内のテレビドラマを中心に活動していた女優で、国際的には無名です。しかし、この作品で映画デビューを飾り、中国のアカデミー賞といわれる金鶏百花映画祭では、最優秀主演女優賞を受賞しました。今後の活躍が期待される女優です。
遅佳(チー・ジア)
李洪涛(リー・ホンタオ)
李乃文(リー・ナイウェン)
【スタッフ】
監督:庄宇新(チュアン・ユーシン)
有名な映画学校「北京電影学院」で教鞭をとるかたわら、テレビドラマの脚本や製作を担当しています。映画でメガホンを取るのは、今回が初めてだそうです。
【ストーリー】
この作品は、1人の女性が経験した3つの恋愛を時間軸で描いた作品です。
まず一つ目の恋愛は、70年代末。主人公の銭葉紅は中学生です。彼女はある日、同級生の男の子からラブレターをもらい、それをクラスメートの前で読み上げました。ラブレターを書いた男の子はカッとなって、レンガで彼女の背中を殴り、自分の足にもレンガを投げつけました。この事件をきっかけに、銭葉紅はこの男の子を意識し始めますが、彼は事故に遭い死んでしまいます。
時は流れて、銭葉紅は大学生になります。彼女は妻子のある男性と恋に落ち、妊娠してしまいます。当時は中絶することが恥と見なされる時代でしたので、彼女は自分で子供を堕ろそうとしますが、結局まわりにばれてしまいます。彼女は大学を中退させられ、故郷へと戻ります。そこで、3つ目の恋が待っていました。銭葉紅にはどんな運命が待ち受けているのか、ひとりの女性の10年間を描いた物語です。
【レビュー】
昨年(2007年)の上海国際映画祭で公開された大陸の作品「愛情的牙歯(Teeth of Love)」。監督は、有名な映画学校「北京電影学院」で教鞭をとるかたわら、テレビドラマの脚本や製作を担当しています。映画でメガホンを取るのは、今回が初めてだそうです。しかし、初めての監督映画ながら、この作品で国内外から高い評価を受けています。北京の学生映画祭で最優秀デビュー作品賞を受賞したほか、フランスやカナダなどの国際映画祭にも出品されました。
気になるのはこの映画のタイトル「愛情的牙歯」ーー"愛の歯"。実は、そのタイトルを連想させるようなシーンがありますけど、僕の理解では、「愛の歯」とはおそらく、「愛の痛み」を象徴したタイトルなのではないかと思います。見ていて、胸が痛くなるようなせつないラブストーリーです。
(編集:コオリ・ミン)
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