蔡淳佳は、シンガポール出身の女性歌手です。小さい頃からピアノを習い始め、音楽に親しんでいました。大学に進学後、暇を見つけ、レストランなどで歌を歌っていました。在学中の96年、地元で行われた音楽コンテストに参加し、レコード会社にスカウトされました。しかし、このとき、彼女は歌手デビューすることを拒否しています。その理由について、本人はこのように語っています。「レコード会社に歌手デビューを薦められました。でも、大学を辞めたくなくて、デビューを辞退しました。ところが、翌年、大学を卒業した後、このレコード会社がまた私を訪ねてきたんです。いろいろ考えました。歌うことが好きだし、いいチャンスだと思って、結果的にデビューを決めたんです」(蔡淳佳)
こうして、彼女は2000年に歌手デビューし、デビュー4年目、夏川りみの『涙そうそう』の中国語カバー、『陪我看日出(いっしょに朝日を見に行こう)』で一気にブレイクしたというわけです。この「涙そうそう」をカバーしたことについて、彼女はこんなエピソードを教えてくれました。「『いっしょに朝日を見に行こう』の歌詞は、私のこれまでの経歴をよく知っている方が作ってくださいました。私のための一曲だといえますね。夏川りみさんが歌った元歌も聞きました。こちらの歌詞の内容も非常にいいですね。夏川さんが台湾でコンサートを開いたとき、わたしも見に行きました。夏川さんは、私が歌ったカバー曲をほめてくださいました。とてもうれしかったです」(蔡淳佳)
また、蔡淳佳がこのたび初めて大陸でリリースしたアルバムのタイトル曲『等一個晴天(美しい明日を待っている)』も同じく日本の歌手、一青窈の『風車』のカバー曲です。この大陸で初めてリリースしたアルバムには、彼女のこれまでのヒット曲が17曲入っています。いままで彼女は大陸で活動していなかったので、大陸ではほとんど知られていませんでした。だから、大陸に向けた名刺代わりのようなアルバムとなっています。
【曲目】
1.『依恋(恋しい)』
2.『等一個晴天(美しい明日を待っている)』
3.『陪我看日出(いっしょに朝日を見に行こう)』
4.『恋之憩(恋の憩い)』
5.『風鈴』
6.『我想快楽些(楽しくなりたい)』
7.『有一天我会(必ずあの日が来る)』
8.『突発奇想(閃いたもの)』
9.『譲我擦掉[イ尓]的眼涙(君の涙を拭いてあげよう)』
10.『小夫妻』
11.『有[イ尓]多好(君がいてよかった)』
12.『雨天(雨の日)』
13.『好女人(いい彼女)』
14.『永遠的愚人(永遠の愚か者)』
15.『星星眼睛(星の目)』
16.『南屏的晩鐘(南屏の晩鐘)』
17.『未知的以後(見えない未来)』
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