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緑草地
   2007-03-05 13:36:32    cri

緑草地

日本語題:モンゴリアン・ピンポン

英語題:Mongolian pingーpong

【スタッフ】

監督:寧浩(ニン・ハオ)監督

生年月日:1977年

出身地:山西省

 期待の若手監督。山西省出身で、今年まだ29歳ですが、国際映画祭での受賞歴もある注目の監督です。『瘋狂的石頭(クレージーストーン)』が予想以上の大成功を収め、話題の人となっています。

【主な監督作品】

 『香火』(2003)

 『緑草地(モンゴリアン・ピンポン)』(2005)

 『瘋狂的石頭(仮題:クレージー・ストーン)』(2006)

【ストーリー】

 映画の舞台は内蒙古の草原。そして、そこに暮らす子供たちが主人公です。草原の少年ビグリはいつも、友達のダワ、二鍋頭と3人で遊んでいます。こっそりビールを飲んで怒られたり、年上の少年たちと喧嘩したりする毎日を送っています。そんなビグリはある日、川で、流れてきたピンポン玉を見つけます。しかし、ビグリはピンポン玉を見るのは生まれて初めて。それが一体何なのか分からなくて、おばあさんに尋ねると、おばあさんは「それは夜空に輝く夜の真珠なんだよ」と教えてくれました。

 非常にロマンチックなたとえです。しかし、それを聞いたビグリは、夜になるとピンポン玉が光るんじゃないかと期待するのですが、待てども待てどもちっとも光りません。そんななか、ある日、3人組がテレビを見ていると、テレビに卓球をやっているところが映し出されました。そこで初めて、ピンポン玉が何なのか、ビグリは理解します。そして、「卓球は中国の国技」だと知った3人は、そんなに大事なものなら国に帰したほうがいいのではないかと考えるようになります。

 非常に純粋でかわいらしい感性で撮った映画で、内蒙古の草原に暮らす人々の日常を、子供たちの目線で描いた作品です。

【レビュー】

   

 2006年の新作『風狂的石頭(クレージー・ストーン)』で一躍注目された寧浩監督の2005年の作品。国内では、『風狂的石頭(クレージー・ストーン)』ほど大ヒットしていませんけど、国際的には、かなり高い評価を受けています。上海国際映画祭をはじめ、ベルリン国際映画祭などでは、数々の賞をもらっており、そして、2005年東京国際映画祭・アジアの風部門にも出品されました。これは中国の少数民族(蒙古族)を描いた映画としても世界から注目を集めていました。

 新作『風狂的石頭(クレージー・ストーン)』を見てわかるように、コメディが得意な監督ですが、この作品はちょっとだけタッチが違う気がします。『風狂的石頭(クレージー・ストーン)』のようなどたばた喜劇ではなく、思わずクスッとしてしまうような、しみじみとした笑い…という感じかもしれません。

 話によると、寧浩監督のルーツは満族で、蒙古族には共感を覚える点が多いのだそうです。『緑草地(モンゴリアン・ピンポン)』は蒙古族の人々の暮らしや、価値観、緩やかに訪れる近代化の流れなどを、雄大な風景とともにゆっくりと描いています。見ていて心地よい作品だと思います。また、少数民族の文化に接する機会はなかなかありませんから、この作品でゆったりとモンゴル草原にいるような気分を味わってみるのもいいでしょう。(編集:コオリ・ミン)

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