マレーシア出身の歌手が、ここ最近、中華圏の音楽シーンで非常に強い勢いを見せています。例えば、梁静茹(フィッシュ・リョン)や戴佩[女尼](ペニー・ダイ)、阿牛(アニュー)などが活躍しています。マレーシア出身の歌手の特徴としては、エキゾチックな曲風が得意で、皆そろって実力派だということです。易桀斉も、まさに、その1人です。作詞・作曲もすべて自分で手掛けています。
彼は、2001年に台湾の有名なプロデューサー・李宗盛(ジョナサン・リー)の誘いで、中国で歌手デビューしました。しかし、ファーストアルバム『恋恋不舎(別れを惜しんで)』をはじめなかなかヒットに恵まれなかったようです。海外での歌手活動は、いろいろと苦労があったようで、この曲も、そんな中から生まれたようです。
その後、作曲家として、他の歌手へ楽曲を提供していたそうです。同じマレーシア出身のフィッシュ・リョンも、彼の歌を歌っています。
「これまで、他の歌手に楽曲を提供してきたわけですが・・・自分が作った曲だといっても、必ずしも自分の声にマッチするとは限りませんから、他の方に歌っていただけるのはうれしいです。私のつくる曲は、ちょっとエキゾチックな雰囲気のものが多いですね。今はヒップポップやR&Bが流行っていて、わたしも個人的似に好きですけど、でも自分には向いていないかなあ」(易桀斉)
5年間の準備期間を経て、最近、ニューアルバム『一整片天空(果てのない空)』がリリースされました。アルバムでは、その実力を遺憾なく発揮しているように思います。今後注目していただきたいアーティストです。
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