<監督> 王晶
<主要キャスト>
楊恭如ーリ(「励」の左側)無暇役
黄 奕ー段勝男役
余文楽ー随 想役
馮宝宝ー段勝男役
方中信ー向随縁役
黄少淇ー顧家謙役
王 晶ー杜暁(丹彡)役
楊 子ーリ(「励」の左側)軍役
(火卓)キンー丁 丁役
<ストーリー>
「浴火鳳凰(炎を浴びた鳳凰)」は、鳳凰が翼を広げ、今にも羽ばたこうとする姿をかたどった、白い玉製の彫刻品です。
鳳凰の目の部分は、血のように赤い色で染められています。これが、段家の婦人・段勝男の夫の血で染められたものだとは、誰も知るよしがありません・・・。
この「浴火鳳凰」をめぐり、段家では数々の愛憎劇が生まれました。それらはすべて、この「浴火鳳凰」に刻み込まれていきました。
「連城企業」の段勝男会長は、80歳にして現役キャリアウーマンです。60年前から玉の売買を初め、実業家として成功しました。
一方、リ家には、才色兼備の孫娘・リ無暇がいます。彼女を後継者にする動きがあるなか、彼女自身は恋に悩んでいました。やさしくて温かい医師・顧家謙のことをどうしても好きになれないかわりに、悪ぶっている投資専門家・随想のことを愛していたのです。
随想は、ある米国企業の役員で、中小企業の合併に関する仕事をしていました。無暇は彼に何度も助けられます。急性腎臓病にかかったときは、腎臓移植までしてくれました。無暇は自然と随想のことを好きになっていきました。
無暇の祖母・リ氏は、そんな随想を見て、向随縁のことを思い出していました。
1940年代、段家は破産の危機に直面していました。仕方なく、段勝男はミャンマーへ旅立ちます。起死回生のため、残された資本で上等な原石を手に入れようとしたのです。悪徳商人や強盗に狙われますが、幸い、向随縁という男に出会いました。彼はミャンマーの市場に詳しく、段勝男の力になってくれました。段勝男は上品な玉を手に入れることができました。その後、この玉で「浴火鳳凰」を作ったのです。
ミャンマーで苦楽を共にした2人は、やがて恋に堕ちました。しかし、段勝男の気の強さが災いして、2人の仲はやがてうまくいかなくなりました。そのうち、向随縁には、やさしく美しい杜暁(丹彡)という婚約者ができました。
向随縁は、どちらを選ぶべきか迷っていました。そんなとき、向随縁は仇(かたき)に命を狙われます。彼を助けようとした杜暁(丹彡)は、爆弾に吹き飛ばされ、両足を失ってしまいました。段勝男は、向随縁と杜暁(丹彡)はもう一生離れられなくなったと悟ったのです……
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