中国の人形劇市場はここ24年来、ずっと外国の作品に独占されています。この局面を打ち破るため、海外で大ヒットし、国際的な賞をたびたび受賞してきた国産人形劇『大閙天宮』が4日上演されました。
『大閙天宮』の初上演は1959年。中国の人形職人たちが数世代に渡って作り上げてきたこの作品は、上演直後に、内外で大きな反響を呼び起こしました。『大閙天宮』は、中国の有名な古典小説『西遊記』の前半7話をもとにして作った作品です。劇に登場する人形は中国的な特色を備えており、台詞も京劇の歌い方を取り入れています。1978年、ユーゴスラビア第11回国際人形劇祭で「最優秀芸術賞」を獲得。さらに1982年には、同祭で「百回公演賞」を受賞しています。
ここ数十年間、『大閙天宮』は、日本・タイ・ユーゴスラビア・インド・ブルガリアなど十数カ国で上演されました。今でも、海外のエンターテインメント業界関係者のあいだで大きな人気を集めています。現在、ギリシャ公演が決まっているほか、ブルガリア公演に向けた交渉も進められています。
海外での大ヒットに比べて、『大閙天宮』は1982年以来、国内で上演されたことはありませんでした。24年ぶりとなる待望の中国公演は、中国の人形劇界にとって、注目の動きとなっています。
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