日本語題:とまらない動き(直訳)
英語題:Perpetual Motion
【キャスト】
洪晃(ホン・ホアン/??役):
小説家、企業家などとして活躍中、自ら数々の雑誌も発行しています。映画出演は今回が初めて。また、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の元奥さんとしても有名。ちょっと太めなところが魅力的な、タフでかっこいい女性。
劉索拉(リウ・ソラ/拉拉役):
この作品で脚本と音楽も担当しています。世界を股にかけて活躍している多才なアーティスト。
【スタッフ】
宁瀛(ニン・イン)監督:
「北京好日」「スケッチオブ北京」を手がけた女性監督ニン・イン。激動の中国に生きる人々の姿を描くのが得意。日本でも高い評価を受けています。今作は北京シリーズの三作目といわれています。
【ストーリー】
4人の40代女性の物語。
雑誌社の経営者である??(ニュウニュウ)。ある日、夫が不倫して家を出ていってしまいます。ニュウニュウは、夫の不倫相手である疑いのある女友達3人を家に招きます。
それは、旧暦の大晦日のことでした。
招かれた友人は、現役モデルの琴琴(チン・チン)、不動産経営者の夜(イエ)そして、芸術家の拉拉(ララ)。この三人はいずれもニュウニュウの夫とかかわりのある人物です。
昼食後をしてから、マージャンをしながらのろけ話をする4人。のろけたりのろけられたり、笑ったり泣いたりして、女たちは新年を迎えます。結局、誰が不倫相手なのかわからないまま…。
翌日の朝、電話のベルが鳴り響きました。電話に出たニュウニュウが告げられた事実とは…。
【レビュー】
「無窮動」とは、「何時までも動き続けること」すなわち無限の欲望という意味です。この映画を見て、「女の正体は欲望?!」って思ってしまいました。
この作品は、女性の心理を深く探ると同時に、女性たちの会話によって、中国社会の変化を映し出しています。なかなか奥が深くて迫力のある作品です。
笑い声の裏に、心の痛みや悔しさを感じます。どんなに成功した女性でも、内心に苦悩を抱えているんですね。それは、近年急成長を遂げた果たした中国社会が、古いものをどんどん壊している現実とどこか重なります。
出演者には、プロの女優さんはたった1人(モデル役の蒋勤勤)で、あとはみんな監督の友人たちです。アマチュアならではのリアルなセリフと演技も見所かもしれません。
映画の中では、お手伝いさんがウコッケイをさばくシーンと4人が鳥の足を平らげるシーンが印象的でした。そして、4人の笑い方も要チェック!
日本でも名前が知られている監督の作品だけに、日本での公開が期待されますね。
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