中国は13億の人口を持つ大国で、1970年代から、家族計画を実施し、人口の増加率を低下させました。政策の実施を確保すると共に、民衆の生活に関心を寄せるため、ここ数年来、一部の農村地区は、家族計画を奨励し、よい成果を上げました。
今年69歳の羅翠安さんは中国西南部雲南省に住む少数民族出身の人で、一人の女の子がいます。現在養老金のほか、毎年政府から700元の補助金をもらえています。
これについて、羅さんは「うちは一人子で、毎年政府は700元の補助金をくれます」と話しました。
2004年から一部の農村地区で、計画出産を奨励する政策が実施されてきました。60歳以上で、一人子或いは二人の女の子がいる家庭に対する毎年少なく600元の補助金を与えます。
農村地区では社会保障制度が健全化されていないため、お年寄りを養うことはほとんど子女に頼ります。これは農家が子供を多く欲しくなる理由の一つです。この奨励政策によって、農民の生育の観念がある程度変わりました。
この奨励政策のほか、西部地域では、計画出産の家庭により多くの物質的な奨励を与えると共に、これらの家庭に対して、奨励金を利用して、牛や羊などの飼育、或いはその他の生産活動を援助し、彼らの生活を改善しています。
これについて、中国人口計画出産委員会の張維慶主任は「奨励政策が実施されてから、全国では、計画出産を実施した60歳以上の135万人のお年よりは年間平均して少なくとも600元の補助金をもらっています。計画出産の自覚性が促され、一部の地区の人口の出生率が低下した」と話ました。
多くの人口問題の専門家は奨励政策を高く評価し、「これらの政策は積極的な役割を果たした。これは、中国の計画出産を促す方法だ」と言っています。
これについて、雲南師範大学人口研究所の駱華松副所長は「奨励政策の実施によって、出生率が低下し、人口の増加が効果的に抑制され、人々の教育レベルが向上した。これまで、強制的な政策を実施したが、現在では、利益を導きとして、自覚的なものとなった」と語りました。
これまで、計画出産は行政的な手段によって、強制的に推し進めてきました。例えば、罰金などが行なわれました。この奨励政策の実施によって、計画出産を人間化し、順調に進めてきました。
中国の計画出産政策は最低生活保障や教育、救済などと結びつけるほか、人口性別の均衡を保つことを重視しています。
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