【プロフィール】両親が下放していたことにより、1970年代末、内蒙古自治区フフホト市に生まれます。12歳のときに両親と一緒に北京へ戻ります。19歳で北京市東城区職業教育センター訓練学校の美容美髪コース(2年間)を終了。その後、市内の美容院で働きました。夫は建設会社に勤めています。
自分のことを、夢があり、空想することが大好きな、ありふれた女性だといいます。ファッション雑誌を愛読し(毎月平均して200元程度費やす)、ショッピングが好きで、流行の安い洋服を見つけるのが得意だとのことです。
勤め先の「北京四聯美髪センター」は、「中華老字号」と呼ばれる老舗の国営企業。前身は1950年代初頭、上海の4つの理髪店が集まってできた「四聯理髪館」で、56年に北京へ移ってきて現在の名前に変わりました。常さんは職業訓練学校を卒業して以来、ずっとここで働いています。
2年前に馴染み客から紹介された男性と付き合いはじめました。一緒にショッピングをしたり、アニメを見たりと、彼の存在が常さんの生活に彩りを添えました。そして最近、婚姻手続きを行い、結婚証を受領しました。仕事が忙しいため、結婚式はまだ挙げていないという。
今の生活を心から愛し、この平凡な仕事がとても好きだという。「足るを知る者は常に楽しい」が人生の信条です。
【常さんの一言】
喜んで店を後にするお客さんや迎えに来てくれる夫を見るとなんて幸せな毎日なんだろうと思います。
「人民中国」より
|