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中国では出生率の降下に伴って、高齢化が進んでいます。2003年末までで、中国の高齢者数(60歳以上)は人口の11%、1億4200万人。つまり日本の人口を超える人々がすでに「高齢者」となっているわけです。専門家の予測では、高齢者人口は2010年に人口全体の12%、1億6000万に。さらに2015年には2億に達し、2044年には4億に達するだろうということです。
こうした高齢化のスピードは大都市ほど速くなっています。上海市を例にすると、市の戸籍部門が去年末に調べた結果、上海の人口1360万2600人のうち、60歳以上の人は266万3700人で、人口全体の19.6%。この数字は2000年を1.3ポイント上回り、史上最高を記録しました。この結果、上海は全国の他の都市より10年早く「高齢化社会」に突入したことになります。また35歳から60歳の人々が上海市の人口の高い比率を占めており、これらの人々は今後25年間に相次いで高齢者になることから、今後上海市ではいっそう、高齢化が進むと見られています。
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こうして高齢化が進む中、大切なことは「老後」をどのように過ごすかということです。中国は全国各地に「老人大学」という年配の方向けの学校が設けられていて、書道や太極拳、中国画など趣味に関する教科や、外国語、パソコンなど技能を育成する科目などを学ぶことができます。
高齢者は老人大学に通うことで、仲間の輪を広げ、また社会からの疎外感をなくし、定年退職後の新しい人生に適応していくことができるといわれます。
また一部の高齢者は定年退職後、自分の住んでいた町を離れ、海辺の景色や空気のきれいなところ、または故郷に住所を移して、新しい人生をスタートさせる人も多くいます。これは日本で定年後の外国移住が一種の『ブーム』になっている日本と状況が似ているかもしれません。
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