中国では、人々の生活レベルの向上にしたがってブランド製品を愛用する人々が増えており、中には、若い女性が多くいます。これによって、多数の国際ブランドは中国市場で売り上げを伸ばし、利益を上げています。
中国の若い女性は、値段の高いブランド品に目が無い人々が増える一方です。町では、ブランドの鞄を背負り、スイス製の腕時計をした若い女性をよく見かけます。
北京や上海のデパートをまわって見ますと、グッチ、シャネル、ランコムなどの売店がみられ、これらの店で買い物する人の殆どは若い女性だということです。ランコムを例にしてみますと、その中国国内の消費者は25歳から34歳までの女性に集中しています。国際的な会計会社、安永会社が発表した調査の結果、若い女性を中心とする中国の消費者は2004年、世界のブランド品の12%を買ったということです。
中国で若い女性のブランド品好みは、次の例で分かりやすく説明できると思います。韓国のサムソン社が今年ダイヤモンドを嵌めたMP3プレーヤーを発売しています。北京で僅か88台しかなく、値段は高く、8888元、日本円にしておよそ13万円近くです。高くて売れないだろうと思われていましたが、発売され始めて数時間のうちに、4台売れたということです。
ブランドを愛用する人々が多いことで、ブランドメーカーは中国で、絶好のビジネスチャンスに恵まれており、近年、ブランドメーカーの進出が盛んになりつつあります。
こうした現象は社会学者から警戒されています。中国人民大学法律社会研究所の周孝正教授は次のように述べました。
「若い女性はどちらかといいますと、簡単に何かを買おうとするようになるのです。とりわけ、ブランド品は、品質がしっかりしているだけでなく、見栄を張るものですから、心理的な求めを満足させることもできます」
周教授は、また「中国のブランド品市場は初級的な段階にあり、消費者は、最新の流行を求めて、見栄を張る意欲が強いです。これは社会発展の必然的な段階で、経済の発展にしたがって、消費の様式も変わっていくではないかと思います」と語りました。
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