10月31日に中国南部の貴州省貴陽市で行われた第5回中国民族舞踊コンテストの結果が出ました。タイ族の舞踊『邵多麗』、チベット族の『紅河谷・序』、ウイグル族の『刀郎人』がそれぞれベスト3に輝きました。
中国民族舞踊コンテストは中国文学芸術家連合会と中国ダンサー協会の共同主催によるもので、今回のコンテストには、北京、上海、広東省、湖南省、雲南省、新疆ウイグル自治区、海南省など19の省、市、自治区から68の舞踊が参加し、最後19の作品が入選しました。グランプリの『蓮の花賞』はタイ族の舞踊に贈られたのです。
タイ族の文化を保護しつつ産業に連結
雲南省西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州は近年において、タイ族文化を利用した観光産業の開発を進めている。民族料理の試食、タイ族の住居での宿泊体験、民族衣装の試着などのほか、竹でできたタイ族の伝統的家屋を休憩所として提供するなどレジャー観光向けの施策を打ち出しています。タイ族の村や自然をバックにした、「企業+農家」というモデルでの観光資源開発です。タイ族の伝統的な建築や生活習慣、客を熱くもてなす礼儀などに手を加えないことを前提に、現地のインフラ改善を支援し、現地の人々に農業科学技術を指導し、現地産業の発展を導くことが狙い。絹織物や装身具、陶器など民族工芸品の製作も同時に拡大させています。こうした保護を兼ねた開発により、観光産業を充実させ、産業を通じて現地の生活を豊かにすることを目指します。
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