姚さんが描いたイラスト
聾者の妊婦が出産する際、手話ができる医師がいなければどうすればいいのだろう?湖南省栄軍病院の麻酔科医・姚翔さん(25)が、イラストを描いてコミュニケーションを図り、手術も見事成功。話題になっている。中国新聞網が報じた。
6日夜、あるネットユーザーがSNSに「聾者の帝王切開手術時に、麻酔科医がイラストでコミュニケーション」と題する画像を投稿。一目で内容を理解できるそのイラストには、姚さんの気遣いがつまっている。
同病院産婦人科の黄主任は、「この妊婦は今回、二人目の子供を出産。一人目の時も当病院で出産された。今回は1日入院して、帝王切開手術を受けた」とし、「姚さんは昨年働き始めたばかりの若者で、能力に長けている」と紹介した。
同病院麻酔科の龍主任によると、長沙医学院(湖南省)を卒業した姚さんは、子供のころにイラストを習ったことがあるという。そして、同病院で働き初めてまだ半年の新人だ。
産婦人科の看護婦・廖東芳さんは、「5日に、聾者の妊婦が来られて、意思の疎通が取れなかった。その状況を姚さんに話すと、手術の手順をイラストですぐに描いてくれた。妊婦は27歳。午後2時25分にオペ室に入り、午後4時15分に出てきた。3500グラムの赤ちゃんを出産し、母子共に元気」と説明した。
姚翔さん
姚さん「妊婦の安全のため」
6日、姚さんは取材に対して、「はじめは、紙に字を書いて説明していた。でも、もっとちゃんと理解してもらうために、手術の手順をイラストで分かりやすく描いた」とし、「手術は大成功。このようにするのはいたって普通のこと。妊婦さんの安全だけを考えた。子供の頃絵が好きで、習っていた。働き始めてからも、暇さえあれば絵を描いている。その数はもう何冊にもなっている……」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」より http://j.people.com.cn/
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