もし、読者の生活パターンが、「平日は午後11時就寝、翌朝7時起床」かつ「週末は午前1時就寝、翌日午前11時起床」なら、大脳で「時差ボケ」が発生している。これは、黒龍江省と新疆維吾爾(ウイグル)自治区との間をひっきりなしに往復するのと同じようなものだ。この「時差ボケ」こそ、毎週月曜もしくは祝祭日連休後の出勤初日に疲れを招く原因となっている。揚子晩報が伝えた。
専門家は、この時差ボケを「ソーシャル・ジェットラグ」と呼んでいる。仕事・学習・付き合いのしがらみによって、人々の身体は、自然な生活リズムから強制的に引き離される。この時差ボケは、毎週月曜日の不快を招くだけではなく、他の健康面での隠れたリスクをも誘発する。たとえ8時間の睡眠時間を毎日確保していたとしても、就寝時間と起床時間が乱れていれば、睡眠の質にダメージを及ぼし得る。
〇豆知識:「ソーシャル・ジェットラグ」を克服する方法
1. 月曜日から金曜日は睡眠時間を多めに取る
月曜日から金曜日の睡眠時間が十分でなければ、それを補うために週末に「寝だめ」しようと多くの人は考える。だが、このようなやり方はご法度。週末に「寝だめ」すると、週明けには疲れがいっそう残るだけだ。
2. 週末は早起きする
「そんなこと言われたって無理!」と咄嗟に思うだろうが、試してみる価値は十分にある。第1案とこの第2案を併用すれば、週末の睡眠時間を平日に分配するだけのことで、実際に失うものは何もない。
3. 週末に短時間昼寝をする習慣をつける
米アリゾナ州睡眠障害センターの専門家バーナード・ミラー博士が米科学誌「ポピュラーサイエンス」に発表した研究論文によると、週末に早起きすると疲労が取れないと感じた時は、短時間の昼寝をする習慣をつけると良いという。正午から午後4時の間に30分ほど昼寝をしても、夜間の睡眠に影響することはない。
4. 月曜日は日光を浴びる
月曜の午前中、疲れていると感じたなら、少し外に出て歩き、太陽の光を浴びると良い。生体リズムは、眼に入ってくる光の影響を受ける。太陽光は、脳からのメラトニン分泌を抑制し、身体に覚醒状態をもたらす。雲っている日でも、オフィスより屋外の方がずっと明るい。
5. 上記第1案から第4案がすべて実行不可能な場合は、ブルーライト照明を試してみる
月曜の出勤時に、全く屋外で日光浴できない、あるいは仕事が山積みのために「犬より遅く寝て鶏より早く起きる」という睡眠不足の毎日を余儀なくされている場合は、起床時に部屋に灯りを点けよう。睡眠のリズムは、照明光、特にブルーライトの影響を受けやすい。ブルーライト照明ですっきり眼が覚める可能性は高い。(編集KM)
「人民網日本語版」より
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