15日午後9時ごろ、300キログラム以上の肉と100箱以上の炭を使った、長さ100メートル以上の串焼きバーベキューが、中ロ国境にある黒竜江省綏芬河市で誕生した。現場にいた「ギネス世界記録」認定員が、ギネス世界記録として認定すると発表した。鉄製レールを利用して作られたコンロ上で焼かれたこの串焼きバーベキューは、ギネス世界記録が求める基準をクリアしており、新ギネス記録が誕生した。新華網が伝えた。
15日午後3時、中ロ両国から集まった70人あまりの作業員が、手袋をはめて緊張した面持ちで作業を開始した。「ギネス世界記録」が「バーベキューの肉が刺さっている串は、完全に1本でなければならない」という条件を設けていることから、作業員は、あらかじめ塩漬けにしておいた肉片をやや短めの鉄串に刺し、それらを次々と繋ぎ合わせてまっすぐに整えながら、長さ111メートルの長い鉄串を作っていった。また、どの肉片もほぼ同じ厚みになるよう形や配列を整えると同時に、肉片と肉片との間に隙間ができないよう心を配った。
鉄串に肉を刺す作業が終わったのは、すでに夕方だった。その後、作業員は、2本のレールでできた「コンロ」の上に長い串を置き、焼き始めた。次第に現場は、炭の香りや肉が焼ける美味しそうな香りに包まれた。夜9時ごろ、完成した串焼きは、現場で長らく首を長くして焼き上がりを待っていた国内外の観光客数百人にふるまわれた。
「世界一長い串焼き」作りは、現地で開催中の「第4回中ロ観光フェスティバル」のイベントのひとつ。バーベキューを焼くのに使われた鉄製レールは、中東鉄道の廃棄レールを再利用したもので、「列車にけん引されて発展した都市」である綏芬河を象徴している。主催者が長さ111メートルの串焼き作りを計画したのは、綏芬河口岸が誕生した1903年から111年周年を記念する意味合いがある。串焼き完成後、現場で、「ギネス世界記録」認定員は、レーザー距離計で長さを測定、112.374メートルあることを確認した。
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