輸出の状況は喜び半分、心配半分
中国の冷蔵庫メーカー「広東奥馬電器」の姚友軍・副総裁は、「今年の中国の家電輸出状況を見ると、喜び半分、心配半分。まず、中国の家電輸出先は、欧米などの先進国市場を主としているが、これらの国や地域の経済は引き続き低迷している。また、飽和状態にも近づいており、これらがマイナス材料となっている」と指摘した。
スマート家電が今後の焦点に
エアコンメーカー「広東志高空調」の鄭祖義・董事長(取締役会長)は、「今年、当社の米国への輸出が、前年同期比2ケタ増となっている。また、南アジア、東アフリカ、南アフリカなどの地域でも増加の一途をたどっており、1-2月の輸出量が業界2位となった。今年の家電輸出の新たな焦点となっているのは、交易会に出品されているスマート商品が増加していることで、各家電企業が今後、スマート商品にウェイトを置くようになることを示している。間違いなくスマート家電が輸出の新たな成長ポイントとなるだろう」と語った。
大手電機メーカー「海信電器」の国際マーケティングの方雪玉・副総経理も、「スマートテレビが当社の輸出業務で最も重要な部分を占めるようになっている。現在、スマートテレビは、当社の中国国内のテレビ販売のうち50%以上を占めている。また、当社のテレビの輸出業務のうち、スマートテレビが20-30%を占めている。6月にブラジルでワールドカップが開催されるのを背景に、当社の第2四半期(4-6月)の輸出も伸び、特に4月に納品のピークを迎えるだろう。ドイツや南アフリカ、スペインなど、ワールドカップに熱狂する国では、テレビ販売が大きく伸びている。また、ワールドカップ開催に伴い、スマートテレビやUHD(超高精細)テレビの需要も高まっている」と期待感を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月21日
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