放射能除去訓練を行う兵士
中国の公式メディアはこのほど、解放軍の戦略型原子力潜水艦部隊を公開した。
中国の軍事現代化の推進に伴い、解放軍は自身の実力の議論に意欲的になっている。中国の公式メディアがここ数年、中国の原子力潜水艦部隊の状況を集中的に報道していることについて、英フィナンシャル・タイムズ紙は28日、専門家の言葉を引用し、中国の最も神秘的な「切り札」と見られている同原潜は、富鉱のように西側の多くの軍事アナリストに注目され、様々な憶測や分析がされていると伝えた。
英タイムズ紙は、中国の戦略型原子力潜水艦について、「これは中国の核抑止力の最後のつっかい棒であり、米軍の軍事面の考えを変え、アジアの地縁政治の版図を塗り替える可能性がある」と表現した。原子力潜水艦部隊を42年ぶりに大々的に公開し、中国は外部に透明性を示したと同時に、自信も見せた。この行動は誰に向けたものか。一部の外国メディアは習慣的にこの疑問を投げかけ、最大のターゲットは日本だとした。中には、中国人の自信を高め、強硬さと気勢を高めるためとの見方もある。
中国の軍事専門家の李傑氏は「環球時報」に対し、次のように述べた。米国のルーズベルト前大統領は「棍棒を携え、穏やかに話せ」という名言を残した。他人がどう言おうと、自身の利益を守るために中国は軍事力を発展させなければいけない。
元海軍装備技術部長の鄭明少将は、「中国が原子力潜水艦、特に戦略型原子力潜水艦部隊を公開したのは世界に力を見せつけるためではない。中国の原潜のレベルは米国とまだ大きな差があることを認めなければいけない。その上、中国は核兵器を最初に使用しないと一貫して主張している。中国の戦略型原子力潜水艦は攻撃を受けた際の反撃手段に過ぎないため、米国に積極的に挑む手段と見てはいけない」と述べた。また、中国が原潜を公開したのは、1つは何を使って国民を守るかを民衆に伝えるため、もう1つは中国の原潜は平和と世界の政治・経済秩序を守る役割があると世界に示すためだとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」より 2013年10月29日
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