11月に開催される台湾版アカデミー賞「台湾金馬奨」の広報大使に、中華圏を代表する香港女優の張曼玉(マギー・チャン)が選ばれた。張曼玉は27日、台北市内で行われた記者会見で、「映画女優として初めて受賞した映画賞が金馬奨。自分にとってとても意義深いことで、50周年という節目に大使を務めることができて非常に光栄」と語り、「かなりの間、女優業から離れていたので、私のことを思い出してもらえるなんて驚きだった」と喜びを表した。「新華網」が伝えた。
11月23日に開幕予定の台湾金馬奨は今年で50周年を迎える。これを記念して、「悲情城市」などで知られる台湾映画界の巨匠で金馬奨執行委員会委員長の候孝賢(ホウ・シャオシェン)監督は、過去に金馬奨で女優賞を4回獲得した記録を持つ中華圏を代表する女優の張曼玉を大使に任命した。
大物女優である張曼玉が大使に任命されたことで、誰が今年の審査委員長を務めるのかが一気に注目されることになった。偶然、李安(アン・リー)監督が台湾に戻った際に、金馬奨の審査委員長を受けるかどうかについて聞かれ、「その頃は新作の編集をしている」と婉曲に断っていることから、李安監督の代わりを誰が務めるのか注目を集めている。これについて、候孝賢監督は「そのうち分かる」と謎めいた返答をし、さらに注目された。
50周年を記念して今年盛大に行われる予定の第50回金馬奨は、歴代の金馬奨を受賞した俳優・女優たちがテレビCMを撮影。金馬奨女優賞の史上最多獲得記録を持つ張曼玉も広報大使として候孝賢監督がメガホンを取るPR映像に出演している。2人がタッグを組むのはこれが初めてだったが、候孝賢監督は張曼玉の演技について賛辞を送った。
今年48歳の張曼玉と金馬奨との関わりは深く、25歳の時に関錦鵬(スタンリー・クワン)監督の「フルムーン・イン・ニューヨーク」(89年)で女優賞に輝いた後、同じく関錦鵬監督の「ロアン・リンユィ 阮玲玉」(91)、陳可辛(ピーター・チャン)監督の「ラヴソング」(96)、王家衛(ウォン・カーワァイ)監督の「花様年華」(00)で計4回女優賞に輝く。これは、金馬奨における史上最多記録となっている。このほかにも「レッドダスト」(90)で助演女優賞も獲得している。また、張曼玉はベルリン国際映画祭とカンヌ国際映画祭の両方で女優賞に輝いた唯一の中国人女優でもある。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年5月30日
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