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舌で味わう「新年の味」--庶民に受け継がれる伝統食

2013-02-05 15:31:54     cri    

 2月1日、山東省臨沂市の老舗食料品店店員が、出来立てのサンザ(ウイグル族などが祝祭日に食べる小麦粉をこより状に練って油で揚げたお菓子)を鍋から取り出した。臨沂市には、「小年にはサンザを揚げ、爆竹を鳴らす」伝統的習慣がある。このお店のサンザは大変人気がある。「小年」に訪れる客人をもてなす、あるいは親戚や友人にプレゼントするため、サンザを買い求める地元客は後を絶たない。

 2月1日、山東省沂源県で糖瓜(ウリの形をしたアメ)を選ぶ人々。2月3日は旧暦12月23日にあたり、この日は俗に「小年」と呼ばれている。地元の人々の間では、「二十三、糖瓜粘(旧歴12月23日、糖瓜をぬりつける)」という民謡が伝わっている。旧正月が近づき、糖瓜の売れ行きがぐんと上がる。麦芽糖、でんぷん、もち米、ゴマを原料とする糖瓜は、食べると甘い香りが口いっぱいに広がり、脆く歯触りが良く、独特の風味があり、「円満・平安」の意味を持っている。

 1月30日、湖北省宣恩県黄坪村の農民がトウモロコシでできた餅を蒸している。春節が近づき、湖北省恩施土家族苗族自治州各地の住民は、伝統的風習に倣い正月用品の準備を進めている。ツーバ(西南地方の少数民族に伝わる、もち米をついて作った餅)、豆皮、包谷糖(トウモロコシのアメ)などローカル色豊かな「新年の味」は、地元の人々に欠かせない正月用品だ。

 2月3日、広西チワン族自治区武宣県三里鎮東嶺村の村民がお餅を蒸している。当日は旧暦12月23日、俗に「小年」と呼ばれる。広西チワン族自治区武宣県や桂平県の住民の間では、お餅を作る風習がある。この餅は、米粉を主材料に、落花生、ゴマ、白砂糖も加えられ、円形の鋳型に入れ、再び高温で蒸して作られる。その風味は何とも素晴らしく、「一家団欒」を意味している。

 2月3日は旧暦12月23日、庶民の間で「小年」と呼ばれている。中国の各家庭では、春節(中国の旧正月、今年は2月10日)を迎えるため、かまどの神を祀り、正月用品の準備が慌ただしくスタートする。

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