中国の海洋監視船は新たな「旗艦号」を迎えた。「海監50号」の進水式が2日、武昌船舶重工有限責任公司で行われたのだ。同船は中国で近代化のレベル、総合性能が最も先進的な公務船といえる。
海洋監視船の任務は海上の法執行、海洋調査、環境監視・測定を実施し、海洋権益、海域使用管理、海洋環境保護の手段を守ることだ。新たに進水した海監50号は全長98メートル、幅15.2メートル、排水量3336トン、中国の海洋監視船の中で最大トン数の、技術レベルが最も高い船舶。
最大航速は18海里で、この速度を保って8000海里、一回の補給で60日間の航行ができる。船上には能動型減揺装置や風速30メートル以上の強風に耐えられる世界最先端の設備が搭載されている。さらにZ9A型ヘリコプタを搭載することで、海と空からの長距離巡航と素早い対応を可能にした。このほか衛星動力位置制御設備、衛星通信航法設備、先進的な海洋巡航設備、調査設備、証拠取得設備を搭載している。
武昌船舶重工は80年代から海洋監視船を建造し始め、これまでに11隻の建造、3隻の修理をてがけた。今回進水した海監50号は2010年2月に着工、15カ月の工期の後、3カ月のテストと検査が実施され、今年6月に引き渡される予定。
武昌船舶重工によると、今回の船舶は設備が先進的で、製造過程の要求が高いことから、仕事量も普通の船の倍だったという。同社は8つの課題を克服し、製造品質を確保。外板の精度を管理するだけで幾通りもの方法を応用した。船台作業場の責任者によると、船体構造を傷つけないよう船板を平たくするのに、ハンマーで打つのではなく、水と火で修正する方法を採用した。超音波などを使って傷を抑えたため、新たな船舶は100%の合格率だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」より
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